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2012年7月24日 (火)

ベルセルク③

 この3巻を読んで、呆気にとられてしまった。まずはゴッド・ハンドのキャラクターデザインである。何というデザインであろう。思いつくのは、ヘルレイザー+バットマン+宇宙水爆戦であるが、これらを遙かに凌駕している想像力である。グリフィス始め皆異様な迫力である。ゴーゴン風の魔女は、乳首が完全にはみ出している。今後の活躍が楽しみである。
 そして、伯爵がゴッド・ハンドに生け贄を捧げて、魂を売った理由である。伯爵が愛する妻と子の元に戻り、扉を開いた瞬間のエクシタシーと禍々しい異形の神の像。
 このキャラクターと異様なストーリーの展開。こんなマンガは誰もかけないでしょう。
 黄金時代では、ガッツの過去とグリフィスとの出会いが語られるのであろう。
 極めて魅力的なダークファンタジーの傑作であるのは間違いないが、早くも3巻でこのような完璧なレベルとテンションに達してしまうと、今後、このテンションを本当に維持できるのか、心配になってくる。
 20年以上経過して未だ連載中で、単行本は36巻に達しているようであるが、このテンションとセンスが落ちていないことを祈るのみである。

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