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2012年8月 8日 (水)

FUJIROCK FESTIVAL 2012

 今年のFUJIは異例尽くしだった。まず、3日間とも快晴で、全くと言っていいほど、雨が降らなかったことだ。ここ7年間参戦しているが、こんな年は初めてだ。大概、1日は雨模様となる。3日間、降り続けることもある。今年は、せっかく用意した雨具が全く必要もなかった。おかげですっかり、顔も腕も日焼けしてしまった。
 次に、異常に人が多く感じた。そもそも、金曜の朝、チケットとリストバンドを交換するのに、炎天下の中、バス停当たりから行列ができて、1時間も並ばされた。これだけ人が多いと食事をするのも、トイレも長蛇の列で一苦労である。携帯もメールもなかなかつながらず、知人との待ち合わせも難しい。
 何故、こんなに人が多かったのだろう。参加メンバーが例年と比べ目立って素晴らしい、ということもないと思うのだが。夏フェスの人気が高まったのだろうか。
 
 金曜日は、WHITESTAGEのGOSSIPが素晴らしかった。事前の予習により、一昨年のメジャーアルバム「Music for men」が素晴らしいのは知っていたし(デビュー当時、FUJIのRED MARQUEEで見てはいたが)、その歌唱力はやはり素晴らしく、ROCKしていた。おまけに、その巨乳?を自ら揺らしてみたり、ヘヤーピースや着ているドレスをオーディエンスにあげてしまうサービスの良さ、エンターテイメント性が光っていた。ラストのHeavy crossがやはり、一番だろう。
 ヘッドライナーのSTONE ROSESはSecond Comingの中には格好いい曲もあるのだが、どうもそういう曲はやらずに古くさい曲ばかりやるので、興味が失せてしまい、WHITEのJAMES BLAKEに移動してしまった。恵比寿のリキッドルームで見てはいたのだが、やはり鬱蒼とした森の中のステージで夜に聞くJAMES BLAKEはよかった。

 土曜日は、全く事前の情報のないバンドであったがWHITEのROVOという日本のバンドは凄かった。インストのバンドであるが、圧巻なのは、リードをエレクトリック・ヴァイオリンが奏でたことである。これが、ギターではいくらテクがあっても全く平凡であったと思う。このヴァイオリンのソロは高揚感があり、新鮮だった。
 その次のCARIBOUは、事前にituneで予習して期待していたのであるが、実際は大したことがなかった。
REDのD.O.T(THE MUSIC+STREET)の方がよかったかもしれない。
 しかし、その次のサカナクションで欲求不満は解消された。DJプレイによるメドレーと、バンドによるヒット曲演奏、レーザー光線が森を照らし、不思議な模様を描く。最高のステージであった。
 この日はもうこれで満足であった。偶然、奇跡的にOASISで会った友人とビールを飲んで帰って寝た。ノエルのオアシスソングはもう別に聞きたくはなかった。

 日曜日は、ORANGEまで遠出したら、ゴジラ・放射能・ヒカシューがゴジラのテーマを演奏していて、これはなかなかよかった。ORANGEのさらに奥では、外人のコメディアンが上半身裸で綱渡りをしていた。
 HEVENの奇妙礼太郎を横目で見て、WHITEに行ったら、FUJIでは珍しくちょっとビジュアル系のメタルバンドが演奏していた。通り過ぎようとしたが、何か気になるので少し見ていたら、なかなかおもしろく、「We came from Taiwan」とか言っていて、なるほどと思った。ひと味違う。CHTHONIC(ソニック)というバンドであった。そのうち、スペシャルゲストとして、日本の著名な琴奏者とのコラボや、格闘家の武蔵がラッパーとして出たり、著名だと思われるギタリストが激しいリードを奏で、これがどちらもぴったりはまり(特に琴の演奏)、やや感銘を受けた。
 そして、GREENの井上陽水であった。知っている歌だけでも、東へ西へ、リバーサイドホテル、氷の世界、少年時代(私の心は夏模様~ いい歌だ!)そしてラストの「傘がない」 まで、新たな伝説を目撃した感じである。
 次は、JACK WHITE。ソロアルバムからの曲が多かったが、RacounteursのSteady as she goesと、Whitestripesのseven nation armyはやりました。格好良かった。彼はキャッチーなリフを魔法のように生み出す天才だ。
 コステロは飛ばして、最後はヘッドライナーのRadiohead。キャッチ-な曲は、Karma policeとかラストのParanoid Androidくらいしかないのであるが、Radioheadの曲は独自の世界であり、どれを聞いても紛れもなく、Radioheadであり、唯一無二である。特にKid A以降はそうである。このバンドの曲にずっと浸って、GREENの森の中にいつまでもいたい、と思ってしまう。

 というわけで、今年はとても充実していました。
 

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